セラミックフィルターの詰まりとコーヒ豆の挽き方の関係について ◎メンテナンス方法と裏技
コーヒ豆・挽き方による味の変化
コーヒ豆は挽き方が濃さや風味や味そのものに大きく影響します。
カルディなどではお客様のお好みで挽きかたで豆の粗さを選べます。
一般的には#8番が中挽きと呼ばれ数字が小さくなると細かくなっていきます。
一番濃いエスプレッソは#4番から下になります。
大雑把に言えば番号が小さくなるほど苦みとパンチが効いた濃い味になり大きくなるにつれ酸味やスッキリ感が増します。
・電動ミルや手動ミルを用い挽き方で粗さを調整しながら味変を楽しむこともコーヒーの醍醐味です
お薦めは#7番#8番
ドリップコーヒーは好みを一旦置いておけばバランスが良い挽き方は#8番です。
酸味、苦み、香り、甘さが程よくミックスされて、いわゆるブレンドコーヒーと呼ばれています。
カフェや喫茶店のブレンドコーヒーは大体この粗さで挽いています。
紙フィルターやネルドリップで淹れて飲むコーヒーは豆の持つ味を存分に引き出してくれると思いますが、もう1段階上質な味わいを求めるならセラミックフィルターがお薦めです。
セラミックフィルターには50ミクロンの孔が開いていてその孔を通ってコーヒーはしみ出てきます。
しみ出る過程で雑味成分を吸着ろ過するので美味しさだけが抽出される仕組みです。
・全体に50ミクロンの孔が開いています ・コーヒーはしみ出るように落ちてきます
詰まりの原因はオイルやコーヒー成分のこびりつきと細挽による微粉
雑味成分などを吸着しますのでコーヒーを淹れる度に成分やオイルが孔にこびりつき、詰まりの原因となります。
使用後直ぐに流水や残ったお湯ですすぎ洗いする理由は孔のオイルなどを流すためです。
細挽コーヒー豆の微粉も然りです。
感覚として、#7・8番よりも細く挽いた粉は孔に微粉が詰まり易くなるように感じます。
セラミックフィルターに相性が良い挽番が#7番か#8番だと思える理由は、味もさることながら詰まりを防ぐ意味合いもあります。
こびりついたコーヒー成分やオイルは煮沸などのメンテナンスで簡単に溶かして落とせますが、微粉はよりヘビーなメンテナンスが必要になります。
微粉の詰まりはヘビーメンテナンスをお薦めします
微粉を落とすには煮沸時に工業用重曹とキッチンハイターを混ぜます。
フィルターが浸かる湯量に対し重曹小さじ1杯+ハイターキャップ1杯を混ぜて5分以上煮沸します。
新しいお湯に取り換えて再度5分間煮沸します。
これでだいたい元通りになります。色染みも取れコーヒーの通りも元通りです。
ユーザー様からの質問のほとんどが詰まりに関する対処法です
弊社のフィルター”波佐見焼”フィルターは従来のフィルターとは違いお湯でのメンテナンス法です。
火であぶったり電子レンジやオーブンに入れる必要はありません。
ご使用いただいて数か月経ちましたら、取説もどこかに行ってしまいメンテナンス法を思い出せないこともしばしばです。
長くお愛用頂くためにも2つのメンテナンスを定期的にお試しいただき、より良いコーヒーライフをお楽しみいただきたいと思います。
裏技
因みに、メンテナンスに電子レンジは使いませんがフィルターに豆を入れ抽出する直前に10秒ほどレンチンすると香りが増して詰まり防止にもなります。